「思考の整理学」を読みました。【書評】
こんばんは。
とりいです。
メルペイのキャンペーンに乗っかろうと思ったのですが、GWに設定をしたため、銀行からのチャージでエラーが出てしまいます。2営業日後に設定が完了するみたいですね。
今回は「思考の整理学」について簡単に記事を書いていきます。
私が「思考の整理学」を読む目的
自分の考え方を見直すきっかけとなる一冊を探していました。
「思考の整理学」は大学生の頃に初めて読みました。4年ほど前だったので、内容が曖昧であったため、再読をしました。
本書は、一度だけでなく何回も読むことで体系化することができると考えます。
「思考の整理学」の基本情報
「思考の整理学」は、1986年の出版以降、度重なる重版が行われています。
思考術に関する古典的な一冊あり、大ベストセラー本です。
著者の外山滋比古さんは、1923年生まれであり、本書執筆時点では62歳です。大学教授として、論文の書き方などの質問にくる生徒に対して返事をしていく部分があります。
本書はコラムのようにいくつかのテーマを著者が語り口調で述べているものがベースとなっています。
今回は印象的な章をピックアップして、記事を書いていきます。
グライダー型人間と飛行機型の人間
グライダーについては、最初の章で述べられており、著者が本書を通して一貫として主張していることである。
人間はグライダー型人間と飛行機型の人間に分類され、前者は受動的で後者は能動的な人間です。
- グライダー型人間・・・与えられたことをこなして、ただ単に記憶するような人間である。現代でも問題になる詰め込み教育を必死にこなしているだけの人間を示すことがある。
- 飛行機型の人間・・・自分で物事を発明する自発的な行動力を備えた人間である。
創造に必要なのは、思考という名のエンジンを搭載した飛行機人間である。
寝かせる・忘却
思考を整理するには、一旦寝かせて、忘却しておくことも大切である。5年、10年経ち、熟成・昇華・鈍化させられる。
アイデアが浮かんで書きとめたら1日置いてみると良い。
19世紀のイギリスの小説家も「いや、くよくよすることはないさ。明日の朝、7時には解決しているよ」と発言しています。昔から周知の事実であった、一晩置くということは問題解決には有効であるという考え方である。睡眠は思考を整理するための最高の手段である。
とにかく書いてみる
頭の中で、あれこれ考えていても、いっこうに筋道が立たない。混沌としたままである。ことによく調べて、材料が有り余るほどあるというときほど、混乱が著しい。いくらなんでもこのままで書き始めるわけには行かないから、もう少し構想をしっかりしてというのが論文を描こうとする多くの人に共通の気持ちである。それがまずい。
気軽に書いてみればいい。あまり大論文を書こうと気負わないことである。力が入ると力作にならないで、上滑りした長編に終わってしまいがちである。いいものを書きたいと思わない人はあるまいが、思えば書けるわけではない。むしろ、そういう気持ちを捨てた方がうまくいく。
書く行為は、もつれた思考の糸を解きほぐし整理してくれます。
私としてはブログがいい例となる。とにかく一気に書き上げてしまうことが大事だと考える。
まとめ
- どんな風に自分の考えを表現していくかということや、自分の考えをどのようにして成熟させるかといったことに対して、経験に基づく見解が書いてあり、非常に参考になります。
- 思考の整理だけではなく、アイデアの育て方も学ぶことができます。
- 記憶が曖昧であったため再読となるが、社会人としての視点から見たところ、大学生とは違う視点から読むことができた。
- 情報収集など多様にある体系の中で、一本の幹を作ることができます。
- 外山滋比古さんの作品は是非読んでおくことをオススメします。