「トイ・ストーリー4」を観ました。
こんばんは。
とりいです。
「トイ・ストーリー4」を観たので、今回記事にします。
10年ぶりに公開された続編「トイ・ストーリー3」でエンディングを迎え、終幕を確信したシリーズに、4が登場しました。
これまでも「トイ・ストーリー」シリーズでは、「シャイニング/スタンリー・キューブリック」のオマージュが隠されており、本作でも隠されていました。
概略
- 「トイ・ストーリー4」が制作されたのは、まだ語られていない、語るべき物語があったから。新しい持ち主のボニーの手に渡ったウッディと仲間たちの状況はどう変わったのか。それによってウッディはどんな影響を受けるのかを探索したのが「トイ・ストーリー4」です。
- ボー・ピープがいなくなった経緯を「トイ・ストーリー4」で知ることができ、ウッディは新たな冒険とボーとの再会を通して、世界は自分が思っていたよりもずっと広いだと知ることができる。彼が経験する大きな変化こそ、本作が語るべき物語でした。
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「トイ・ストーリー」シリーズに共通する大きなテーマは、「自分は何者なのか?」「自分がするべきこととは?」というものです。
1作目では、バズが自分はおもちゃであることに気づき、その役割を受け入れること。
2作目では、年代物の貴重なおもちゃであるウッディがアンディのそばにいることこそが自分の役割だと信じ、博物館行を逃れること。
3作目では、大人になったアンディにはおもちゃが必要なくなったことを受け入れ、ウッディは新しい持ち主ボニーのもとへ移りました。
4作目である、本作ではアイデンティティを探索するのは、フォーキーです。先割れスプーンとして本来の目的を果たすことができず、おもちゃとしての役割を押し付けられてしまった。自分は場違いだという違和感を抱えながら多くのおもちゃと出会い、居場所・役割を見つけていきます。
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シリーズを通して、おもちゃたちは、子供を見守る親のような視点を持った存在として、描かれてきた。しかし、本作のもう一つのテーマは、「生き方はひとつではない」ということ。
「トイ・ストーリー」シリーズでは、決まった持ち主のいないおもちゃは不幸という視点で描かれてきました。しかし、再登場したボー・ピープは決まった持ち主のいないおもちゃです。自分の思うままに子供が集まる公園やイベントに行き、多くの子どもたちと遊ぶ人生を選択した、その生き方はウッディにとっては衝撃でした。彼女やその仲間たちの生き生きとした様子を見たウッディには、変化が訪れ、ボニーのもとを去り、ボーたちとともに広い世界に飛び出すことを選択しました。
感想
ウッディが古い者として頑なに、自分の役割は持ち主のおもちゃであり、役割を果たすこと。本作で新しい生き方をしているおもちゃとの摩擦、葛藤を描いているのが良かった。ギャビーギャビーが迷子の女の子のところへ向かうシーンから安堵が生まれた。
最後ウッディがいなくなったことをボニーが気にする描写がなかったことが寂しかったが、現実感を与えていました。
吹き替えで見ましたが、キャラと声の違和感も感じず、満足しました。