【Netflix】スイス・アーミー・マンを観ました。【ネタバレなし・感想】
こんばんは。
とりいです。
午前中にジムへ通い、昼飯を食べた後、「スイス・アーミー・マン」を観ました。
ダニエル・ラドクリフが死体役で、ポスターや予告を見て興味を示していた「スイス・アーミー・マン」がNetflixで視聴できるようになっていたので、本日観ることにしました。
あらすじ
無人島で助けを求める孤独な青年ハンク(ポール・ダノ)。いくら待てども助けが来ず、絶望の淵で自ら命を絶とうとしたまさにその時、波打ち際に男の死体(ダニエル・ラドクリフ)が流れ着く。ハンクは、その死体からガスが出ており、浮力を持っていることに気付く。まさかと思ったが、その力は次第に強まり、死体が勢いよく沖へと動きだす。ハンクは意を決してその死体にまたがるとジェットスキーのように発進。無人島を脱出しようと試みるのだが…。果たして2人は無事に家へとたどり着くことができるのか―!?
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スタッフ・キャスト
スタッフ
監督:ダニエル・シャイナート、ダニエル・クワン
制作:ローレンス・イングリー、ジョナサン・ワン、ミランダ・ベイリー
キャスト
ハンク:ポール・ダノ
メニー:ダニエル・ラドクリフ
サラ:メアリー・エリザベス・ウィンステッド
はじめに
「ハリーポッター」シリーズのダニエル・ラドクリフが死体メニー役を演じます。
スイス・アーミー・ナイフ=十徳ナイフのごとく様々な便利機能を備えた死体が主人公の相棒です。
「リトル・ミス・サンシャイン」「ラブ&マーシー 終わらないメロディー」に出演のポール・ダノが演じる青年が主人公。
CMディレクター出身の監督コンビであるダニエル・シャイナート、ダニエル・クワンの初長編作である。
サンダンス映画祭で最優秀監督賞を受賞、シッチェス・カタロニア国際映画祭で受賞を重ねて話題を集めた作品である。
上映日は2017年9月22日、制作国はアメリカ、上映時間は97分で、ジャンルはコメディーです。
ダニエル・ラドクリフの単独インタビューはこちら
解説・感想
設定がぶっとんでいます。冒頭から異質でした。
無人島に漂流してしまったハンクが首を吊るシーンから始まり、そこに現れて水死体。
おならが出始める水死体から、ハンクのひらめきで、彼にまたがり、大海原を渡っていく。
ここで、「Swiss army man」がタイトルバック。
死体と下ネタが生きる希望を見出してくれる、ファンタジー調のアドベンチャーヒューマンドラマ。無人島で一人孤独に死を覚悟したハンクの前に現れた水死体によって、生きる活路を見出しながら、死体との心の交流、子供じみた下ネタをたくさん織り交ぜ、アーティスティックな描写で綴っています。
私は終始不思議な感情で観ていました。誰でもわかる下ネタの数々や死体と人間との奇妙な友情、そこから展開していく人生とは何か、変態と普通の違い、社会で暮らしていくことの難しさ、そんな大きなテーマへと変貌を遂げていました。
おならに関しては、最初は笑わせるための材料でしかないが、徐々に哲学的な面を見せ、伏線となるラストシーンが待ち構えています。
見始める前は生きることを考えさせられるうえで、どれだけ笑わせてくれるんだろうと思っていたのですが、予想の範疇を超えるほど考えさせられ、自分を客観的に見つめさせ、思いに馳せることができました。
音楽(挿入歌)について
観終わった後でも、「スイス・アーミー・マン」の挿入歌の「モンタージュ」を口ずさんでしまいます。それほどインパクトのある曲でした。
監督から「楽器を使わず声だけで曲を作ってくれ」とリクエストされた曲が、私の頭の中を駆け巡っています。
是非挿入歌も注目していただきたいです。
「スイス・アーミー・マン」の音楽を手掛けたのは米アトランタを拠点に活動するインディ・ロック・バンド、マンチェスター・オーケストラのアンディー・ハルとロバート・マクダウェル。
音楽を担当した二人に対し、監督は下記のようにコメントしています。
音楽を担当した2人に対しクワンは「アンディー・ハルはヴォーカル・メロディとハーモニーに長けているんだ。つまり自分の声に対して非常に強いコントロール力を持っている。映画はヴォーカル・ハーモニーだけを必要としていたんだ。そしてロバート・マクダウェルは匹敵する口のテクニックがある。2人の力で本当に完璧な才能豊かな音楽チームになったよ」とコメント。また同じく監督を務めたシャイナートはDIY精神にあふれる本編シーンと繋がる楽曲制作に関して「この映画の大前提は常に森にいる男についてだった。僕たち自身はそこで利用可能なものだけを使おうとしたのさ!」とコメントしています。
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まとめ
- ぶっ飛んだ設定を受け入れ、哲学的な面に考えさせられ、不思議な感情に襲われます。
- 役者の演技力、映像美、インパクトのある挿入歌。
- ジャンルとしてはコメディだが、人とゾンビの友情から考えさせられるヒューマンドラマ。
- 「生きるって何だろう。」というキーワードを考えさせられます。