「ジョーカー」を観ました。
こんばんは。
とりいです。
昨日「ジョーカー」を観たので、記事にします。
大変面白かったです。今年観た映画で1番ですね。
概略
映画「ジョーカー」は、ベルリン国際映画祭にて金獅子賞を受賞し、多くの人の心をつかみ、賛否両論を巻き起こしています。
監督は、トッド・フィリップスです。有名な映画としては「ハングオーバー!」です。
主演のアーサーを演じたのは、ホアキン・フェニックス、マレーを演じたのは、ロバート・デ・ニーロです。
悲劇とも喜劇とも言える彼の人生にフォーカスした完全オリジナルストーリー、狂気で人々を恐怖に陥れるジョーカーそのものではなく、孤独な男がジョーカーになるまでのリアルなドラマが描かれます。
アーサーを自殺願望のある狂人ではなく、むしろ負け犬とされ、暴力的衝動を行動に移したいと願う若い白人男性の現状に過剰に同調している。「この作品は、アーサーを英雄化し、美化し、彼の暴力的な行動に対しては白々しく首を横に振っている。」 「過激で、無責任と言っても過言ではない。」などの論評がある。
感想
「ジョーカー」が真に共感を寄せている対象はアーサーではなく、アーサーが象徴する怒りと疎外感です。そうした怒りや疎外感は、憎悪こそ、不当な世界と戦うための最良の方法だという発想に結びつきます。
このような感情は、現実の世界にも充満していると考えます。
アーサーは、そういう風にしか生きられなかった人間の悲劇ではなく、そういう風に生まれてきたからこそ選ばれた人間の話である。
しかし、文字書くのも喋るのもギリギリなアーサーが、ネタを書いて本当にショーに出るまでは自分の能力で進んでいます。
人間の二面性を揺さぶり続ける流れになっていて、最後で秤の片方に重りを全部乗っけたときの光景を見せてくれた映画的な飛躍がかなり気持ちよかったです。
また、最後に両親を目の前で殺される、ブルース・ウェインを登場させます。片方の重りを全部乗ってきたときの光景から、ブルース・ウェインを登場させることで、重く考えさせられます。
この先の人生で辛くなった時に何回も観る作品となりました。