まるぶれ

水族館が好きでよくいます。EOS Kiss M使用。Netflixで映画を観ます。

中国SFの最高峰「三体」を読みました。私の中でブックオブザイヤーです。

こんばんは。

とりいです。

 

「三体」を読みました。

ブックオブザイヤーです。興奮が収まらないので内容を羅列させます。

 

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発電所で働くエンジニアだった著者・劉慈欣が2008年に発表し、中国国内では2千万部を超えるベストセラーとなり、2015年に英訳されるとアジア人作家として初めてヒューゴ賞を受賞した作品です。

三体問題とは、重力ポテンシャルの下、相互作用する三質点系の運動の問題。天体力学では万有引力により相互作用する天体の運行をモデル化した問題として、18世紀中ごろから活発に研究されてきた。運動の軌道を与える一般解が求積法では求まらない問題として知られる。

三体問題 - Wikipedia

主人公格は二人いて、一人は女性天体物理学者の葉文潔。もう一人はナノマテリアル技術者の汪森です。

葉文潔の父親は中国の物理学者だったが、文化大革命に遭遇し、葉文潔の目の前で紅衛兵に殺される。葉文潔は強制労働に駆り出されるなど苦難の人生を歩くこととなる。

40数年後、汪森は軍人に迎えられ人類の危機を聞く。世界中のトップクラスの科学者たちの自殺であり、「科学フロンティア」に関わると自殺に追い込まれる内容だ。

物理法則が一定なのは自然の大原則ではなく偶然に過ぎず、宇宙には物理法則が成り立つ時期と成り立たない時期があり、すぐに地球にも成り立たない時期がくる。物理学は何の意味があるかの結論に至り自殺する。

汪森の視界だけに現れるカウントダウンの数字を見るようになり、宇宙背景放射がカウントダウンのように拍動することを発見する。

 

「三体」とはVRゲームを指す。

エリート科学者が夢中となり、ゴーグル・スーツを装着する。

「三体」は世界の文明の発生と滅亡をシュミレーションしながら世界の物理法則を探求する内容だ。その世界では、地球のように天体の運行が規則正しくない。ある時期は太陽が昇り沈むのだが、ある時期は太陽が昇らず極寒や灼熱に襲われる。これらの法則性がない。太陽の運行に規則がある時期を恒期、規則がなくなる時期を乱期と呼ぶ。文明世界の人間は、乱期の法則性を理解してルールを明らかにしようとするが果たせずに死んでゆき、文明が滅びると次のステージへ進む。

汪森はゲーム世界の一人となり、何度も文明の滅びに遭遇し、世界の不規則がなぜもたらされるのかを理解する。

 

年老いた葉文潔と汪森が接触をする。そこで汪森は「三体」やカウントダウンを説明するカギがあることを知る。

 

三つの天体が互いに万有引力を及ぼしあいながら動く時も数式で表せない。もし三つの太陽を持つ惑星がある場合、そこに生まれた文明は太陽の運動を地球人が思うような規則的なものとは認識できない。太陽は互いの位置関係によってある程度の周期で動く時期があるかもしれないが、ある日突然太陽は現れなくなったりする。この惑星で文明が生まれたら、周期的な時期と周期が敗れた時期どちらでも生命を維持できるような性質をもつ可能性がある。周期が崩れたときには身体の水分を絞り出して乾燥、一種の休眠状態になって周期が戻るのをまち、戻ったら水分を取り入れる等。

仮にそのような知的生命体が安定した周期の地球を知ると侵略を試みるだろう。。。

 

本当に面白かった。早く続きが読みたくてしょうがない。

中国SFはすごいことになってますね。